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2010/04/14

◆日経平均は前日比43円高の1万1204円と反発した。13日のNY原油価格が5日続落するなど素材・資源関連株を襲ったが、半導体世界最大手の米インテルが13日引け後に発表した1−3月期決算、4−6月期業績見通しが市場予想を上回ったうえ、円が93円台前半でもみ合ったことから半導体関連株をはじめ電気機器から輸出関連株物色が広がり、不動産・建設株も上昇しカバーした。ただ、日経平均は14時前頃からは、動きがピタリととまり、1万2000円水準に張り付いたようにわずかな動きのまま大引けを迎えた。1部出来高は、前日比9943万株減の22億7352万株と減少したが、直近は、高水準と呼べるレベルが続いている。主因は、低位材料株・主力株物色の流れが続いていること。そして、一方では、値がさ株も好人気となっており、新興市場もまた上昇が続いており、買い人気が衰えていないことであろう。怖いのは、これでいける、とばかりにどっとばかりに買いが膨らみ、最後には高なぐりの相場となってしまうこと。しかし、直近の上昇ピッチには過熱指標は見られず、ジリ高基調が続いており、下手な飛びつき買いはともかく、狙った銘柄の買いタイミングさえ大きく誤らなければ、それなりのリターンは得られると見てよさそうだ。■きょうの出来高上位30銘柄は全て4ケタ未満株だった。が、2ケタ銘柄もまたゼロだった。そして、500円以上は5銘柄にとどまり、残り25銘柄は100円以上500円未満だった。それでも、売買代金は1526億円増加し1兆6619億円と直近水準並みとなった。きょうの1株売買単価は、前日とは一変、711円と高水準に復帰した。値ガサ株物色が一方で続いていることが背景であろう。また、値動きの軽さに着目した銘柄物色を背景に新興市場の活況も続いた。

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◆きょうはインテル決算に引っ張られて、イビデン(4062)などインテル関連株から半導体関連株に物色人気が広がった。また、3月の首都圏マンション契約率が好調の目安とされる70%を大きく上回り、3年ぶりに80%台を回復したことが判明したことから、不動産株が買いを集め、建設株も物色の手が伸びるなど買い意欲の回復も顕著だ。

◆当欄が先に、栄研化学(4549)とともに注目株とした臨床検査薬大手のみらかHD(4544)が2月に二番底を打った後の上昇基調は美しい。3000円乗せで、昨年11月高値3120円、06年高値3180円を射程圏内に捉えた。そろそろ、高値波乱期を迎えそうだが、短期はともかく、栄研化とともに中期で上昇基調に乗りたい。

◆また、当たりの悪さで定評がある筆者公表の「本年の年間注目株」はそーせい(4565)だが、昨年11月以来52週移動平均線を下値サポートラインとした上昇基調が続いていることがポイント。きょう2月に付けた年初来高値を更新した。大学発のバイオベンチャーで成功に向かって前進中の同社株には、もっともっと、時間が必要だが、テクニカルを羅針盤として引き続き、注目していこう。また、セルフうどん店「丸亀製麺」を運営する当欄注目のトリドール(3397)は連続高値更新だが、こちらも昨年11月以降、52週線に張り付いてじわりじわりと上昇してきた。いったん上値を試してもいいと思うがさて・・。●なお、鉄道インフラ関連で期待の川重(7012)もまた同様なチャートであり、魅力的だ。強気の「買い」を継続!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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