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2015/07/24

◆日経株価は前日比139円42銭安の2万544円53銭と反落。21日にほぼ1ヵ月ぶりに2万800円台を回復した後は、20日決算発表のIBMが13四半期ぶりとなる減収決算を発表したが、23日にはキャタピラーと3Mが下方修正するなど米主要企業がドル高懸念から米国株が3日続落(ドイツなど欧州主要市場も)展開となっている。中国7月PMI(製造業購買担当者指数)は市場予想を下回り、中国、香港株やアジア株軟調、原油先物や非鉄など国際商品市況低迷も意識され、週末控えの東京市場は円が小幅続落商状となるなかも利益確定売りが優勢となった。 日経平均は9日取引時間中安値1万9115円20銭から21日には2万850円と6月の今年高値に100円強と迫った。引き続き、週明け以降も海外各種市況横目の展開は変わらないものの、当欄では、3月期決算発表後の業績精査後の新たな動きに入っていきそうな企業を取り上げていきたいものだ。

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◆東芝プラント(1983)が大幅反発した。前場には1642円と5月12日以来の高値水準を付ける場面もあった。23日発表の前2015年3月期連結決算は、売上高が前期比20.0%増の2186億52百万円と大幅増収となり2期連続最高を更新。経常利益は5.7%増の176億87百万円と4期連続で最高を更新した。続く、今16年3月期も売上高は前期比0.6%増の2200億円、経常利益は3.5%増の183億円予想とともに小幅ながら最高更新を見込む。かつては慎重過ぎる次期業績予想発表が筆者や投資家を泣かせてきた。が、開示姿勢に変化が見られたことが買いを誘ったもよう。同社は決算発表が遅れたことについて、親会社東芝(6502)が設置した第三者委員会により会計処理の適切性に関する調査等が実施され、会計監査人が監査手続きを継続していたことから、決算開示が期末後50日を超えてしまったもので、今後は、決算期末後45日以内の開示を行うよう取り組むと発表した。昨年12月に1981年3月以来の高値1932円を付けた後、今月9日安値1351円と昨年3月以来の安値を付けての反騰。ここからウォッチングをしてゆき、買い場を探したい。●プリマハム(2281)が5月に付けた1996年9月以来18年8ヵ月ぶり高値412円にあと1円と迫り、3円高の404円で終了した。11年3月東日本大震災時に付けた75円からの復活は業績伸長が背景にあり、500円台ともう一段上を狙う展開とみて、なお、テクニカルな調整場面を拾っていきたい。●当欄7日号で、最低単位100株を取り置きとしたロックフィールド(2910)とともに当欄継続期待株のひとつだ・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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