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2006/09/20

◆9月の月足が陰線を描き出しつつある。日経平均は8月16日に1万6000円台を回復した後、1万6000円を挟み上に414円、下に378円の小幅往来相場が続いている。きょう、日足で「窓」を開けて下げたことは目先注意すべきか。■日足ベースの一目均衡表では先行指標となる「転換線」が「基準線」を下回ってきた。「雲」と呼ばれる抵抗帯の上限はあす21日には1万5500円まで上昇してくる。調整色の強い展開が続くだけに、総論は無意味といえようが、商品市況の上昇に併せて物色対象を次々取り替えてきた戦法は、国際商品市況の軟化とともに利かなくなっている。■商品から債権へファンドの資金が移動しているという。が、米国が中間選挙年の今年、長く米景気をけん引してきた住宅マジックのほころびが鮮明化しつつあるなか、本欄は、<米国に「不景気下の株高」が訪れるのは、年明け以降という見方をとっている。一方、日本では、10月下旬以降の「07年3月期決算ものの中間決算発表、及び、通期予想の修正」発表がピークを打つまでは調整色の強い展開となると見てきた。今もかわらない>。

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◆SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で目下第一人者であるミクシィ(2121・マザ)が続落した。米国では、インターネット時代を迎えポータルサイトで先駆してきたヤフーだが株価はCEO(最高経営責任者)が広告需要の減速を指摘したことを受け、19日に2ケタ下落した。では、SNSが果たしてこれまで本欄でも強気してきたのと同じように、足元の業績好調は当然としても、SNS市場が爆発的に拡大するものなのか、そして、継続して事業が展開するのか?などについて、考えなおす必要がありそうだ。■きのうに続ききょうも昼過ぎまで、NTT(9432)東日本でIP電話の不都合がおきた。これが嫌気されNTT株は一時56万円まで急落。8月の直近安値55万5000円まで下落した。筆者たちの会社でもきょうは午後途中までIP電話が使用できず、業務提携先の経済関連出版社との電話不通状態が続いた。■ジャスダック市場では、楽天(4755・ジャス)がストップ安に売られ、ネット・携帯電話関連株が引気続き追いたたかれつつある。楽天はJPモルガン証券が、「楽天市場、証券、楽天KCの成長力が低下傾向にあると指摘」、投資判断「アンダーウェイト」を継続し、目標株価を5.4万円から3.5万円に引き下げたことが売り材料視されている。

◆前日、三尊天井を形成したことを本論内で報告し、戻り売り銘柄とした住友鉱(5713)は後場にかけ下げ渋った。が、戻りを待って新規売りしたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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