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2006/01/11

◆米フィラデルフィア半導体指数が500ポイントに乗せた後、上昇ピッチを加速している。6日付けの本欄で紹介したとおり、この指数は半導体株の指標であり、500ポイント台回復は2004年4月以来のこと。つれて、東京市場では半導体関連株やハイテク株が平均株価の上げをリードしている。きょうは半導体製造装置で最大手・東京エレク(8035)の2005年10〜12月期半導体・液晶装置受注額が前年同期比17%増と事前予想を上回ったこともあり4連騰。約2年ぶりに8000円台を回復した。昨年10月安値5700円から12月の調整を経ての3日連続昨年来高値更新であり、年明け以降、投資資金が流入している。アドテスト(6857)にいたっては、12月19日からほぼ一本調子の上げで12月26日に一服したのみ。4連騰、9連騰で新値追いが続き平均株価を押し上げている。◎半導体関連株物色人気は、筆者昨年の公式注目株であり、11月初めまで値動きの悪さにさんざん泣かされたラサ工(4022)の値動きを軽くし、きょうは56円高の649円までかち上げ、直近2カ月間での株価倍化が示現した。昨年春の工場完成による生産能力大幅増強が収益押し上げするとの見方が、ようやく認知され始めたのだ。◎本欄のハイテク株といえば、光電子増幅管や光半導体の浜松ホト(6965)だ。が、12月中旬から1月4日まで急騰(21%高)したことで調整入り。25日移動平均線の3170円処までの値幅調整が欲しい。◎また、11月28日号に紹介の京三製作系電子部品メーカー・日本インター(6974)は当時から約200円高の1068円、04年9月以来の高値となっているが、新製品の高速発光ダイオードがプラズマテレビ向けに好調に推移している。今期連結経常利益は2期連続の減益見通しにあるが、売上高と純利益は過去最高を更新。来期は3期ぶりに経常増益に転じる見通し。◎電子部品大手・日ケミコン(6997)は主力のアルミ電解コンデンサーがパソコンの復調やデジタル家電の需要拡大を背景に、月を追って需要が拡大している。今3月期は先に増額修正されたが、再増額の可能性もある。そして、来期は先に公開された、コンデンサーの大きさを2分の1に小型化し、生産性を2〜3倍高めることが可能な新電極箔が寄与することから2ケタ増益基調継続が期待できる。株価は800円処の94年以降のヤマ場にさしかかってはいるが、02年10月の安値314円を基点とした中長期上昇基調は継続している。昨年の大納会高値812円突破から一段上の相場が期待できそうだ。

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◆主力不動産株は、25日移動平均線にタッチすることなく5日ぶりに反発した東急不(8815)を除き25日移動平均線を割り込んだところで反発。まずは一安心。再び、上昇エンジンに点火するには調整不足、上値を試したあともみあう展開か、再び売り直されるか否か引き続き留意したい。◆1669年!に金物商を創業し、株式を1995年に上場した名証1部銘柄の岡谷鋼機(7485)を、含み資産大の好業績鉄鋼・機械商社株として、上場来高値圏のここから中長期強気銘柄として推奨を開始する。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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