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2015/11/13

◆日経平均株価は前日比100円86銭安の1万9596円91銭と8日ぶりに反落した。NY原油先物の続落基調は止まず、非鉄金属市況や海運市況も低迷が続くなか、前日のNYダウは続落、欧洲株も反落となり、円は対ドルで4日続伸した。投資家心理もやや後退し朝方から利益確定売りが先行した。前場前半に1万9400円割れ場面があった後、突っ込み狙いの買いも入り、下げ幅を縮小する格好となったものの、大引け前に1万9600円台回復場面を見せたところがこの日の高値となった。9日に8月第3週の暴落途上の水準に戻してきたが、利益確定売りなどが上値の壁となった。

 住友鉱(5713)は6月に2040円と08年5月以来7年ぶりに2000円台回復場面があったが、金、非鉄市況の続落基調は止まず、この日は9月に付けた昨年4月以来の安値1318.5円以来の安値水準と下げ、週足大幅陰線足となった。なかで、出来高4962万株と上場初日以来の出来高と賑わったのは直近上場でシコリ感がない日郵政(6178)、4日続伸し、一時1938円と2日ぶりに高値を更新した。ゆうちょ銀(7182)も小幅に4日続伸したが、かんぽ生命(7181)は75円安の3575円と3日続落となった。

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◆証券時代に工場見学をするなど取材していた当欄コア銘柄のひとつであるアリアケジャパン(2815)が続騰。5950円と3日連続で年初来高値を更新し、2001年9月株式分割落ち後の高値となった。11日前場中に発表した今16年3月期上期連結決算は大幅増収となった。経常利益は前年同期比41.0%増の43.2億円で着地し、通期計画86.5億円に対する進捗率が5年平均の38.7%を上回り49.9%に達したことから見直し買いが続いたようだ。

 同社は畜産系天然調味料トップであり、現在ではあらゆるカテゴリーの天然系総合調味料メーカーとなっている。日本の「味」を支えており、加工食品メーカーや外食産業、中食産業(主にコンビニ)同社製品は浸透、今では、欧米からアジアでも売上拡大が続いている。昨年秋には創業来初めて!値上げを実施しており、前期第4四半期から売上高伸び率が上昇している。上期では、本体売上高が前年同期比12.9%増の166.7億円と伸びたが、国内と海外連結子会社合計では43%増の53.9億円と大幅に伸びた。営業利益では、本社が同74.7%増の32.1億円、海外など連結子会社合計では3.1倍増の39.9億円と大幅増となった。権利落ち修正後では最高値となる。

 他の当欄注目銘柄では、前日に久々4ケタ回復の東急(9005)は反落となったが、中勢上昇基調にあり、引き続き、手持ちは持続。押し目は拾っていきたい。また、ジェイテクト(6473)も前日に2268円の戻り高値を付けたこともあり、この日は一服。こちらは、利益確定売りも良しとしたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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