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2015/04/13

◆日経平均株価は前週末比2円17銭安の1万9005円46銭とわずかならが続落した。前週末の米国市場では、GEが金融事業の大半からの撤退など広範な事業の立て直し計画と500億ドル規模の新・自社株購入計画を発表をしたことがサプライズとなり急騰、NYダウは3連騰し1万8057.65ドルと2週間ぶりに1万8000ドル台乗せし3月11日以来の高値引けとなり、同月2日の過去最高値1万8288ドルに再挑戦する格好となった。東京市場も、円反発のなか朝方は買いが先行したものの2万円に25円弱届かないまま、利益確定売りに前場半ばには1万8200円台と下げ幅を拡大。その後、円がやや上げ幅を縮小するながれもあり、1万9930円台まで戻す展開となり、14時過ぎからは1万9000円を挟むもみ合う格好となった。前週末の取引時間中に2万円台乗せしたことでひとつの達成感があったうえ、為替が小幅ながら円高推移となったこともあり利益確定売りが勝った格好に。出来高は3.4億株減の17.02億株と5日ぶりに20億株台を割り込んだものの、売買代金は2.1398億円と5日連続で2兆円台を維持した。

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◆星野R(星野リゾート・リート投資法人)(3287)が7.7万円高の153.4万円と大幅反発。高値引けとなり4日ぶりに最高値を更新して終了したのは全般相場の軟調が後押しした!?同社は10日に今2015年10月期と16年4月期の運用状況並びに分配予想の増額修正を発表。加えて、12日に日本経済新聞が、「急増する訪日外国人や高齢者層の需要拡大で高級旅館・ホテルへの投資が広がりはじめた」と同社やヒューリック(3003)、森トラスト総合リート投資法人(8961)などを紹介したことも手掛かり材料視されたようだ。星野Rについて同紙は、「来年、東京・大手町で本格的な温泉旅館『星野や東京』を開業する」と報じており、同社の先行き国内知名度の一段のアップ、そして、業容拡大期待の高まりが買いを誘った格好に・・。同社は今10月期連結経常利益予想を前期比25.1%増の8.96億円と1.73億円増額し、1口当り分配金予想を1万6800円から1万8024円に1224円(7.3%)増額修正した。16年4月期は営業利益19.23億円、営業利益9.8億円、経常利益8.97億円、1口当り分配金は1万8048円予想とした。●同様に当欄注目の島津製(7701)は3日連続で年初来高値を更新し、前週末に抜けなかった07年8月高値をクリアし、一気に1990年2月以来25年ぶり高値1470円まで上昇。1986年バブル絶頂期に記録した過去最高値1640円が見えてきた!?

◆セコム(9735)は8連騰し2000年10月以来の高値水準に上げてきた。もっとも、「企業の従業員の犯罪抑止に向けた需要をとらえて業績拡大を続けている。食品への異物混入事件などを背景に日経、企業が工場や店舗をカメラで監視して従業員の犯罪を事前に抑止するサービスが伸びている。15年3月期はこうした伸びを支えに2期(原文は3期連続、筆者訂正)最高益を確保したもようだ。監視カメラの性能向上だけでなく、ネットワークを経由してデータセンターに情報を蓄積するノウハウなど技術力の集積が強みになっている・・」と日経電子版が報じたことが手掛かり材料視されたもよう。チャールズ・チャップリンの風刺映画「モダンタイムス」(1936年)につながる感じがしてあまり良い気分ではないが・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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