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2011/03/14

◆メガ地震後の相場は、それ以前の相場とすっかり変わってしまう可能性が高そうだが、今は、それがどういった絵のなるのかはっきりしない・・。

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◆東電(9501)福島第1原発1号機などの原発の弁と一緒に、日本株はぶっ飛んだ。といっても、株価が暴騰したのではなく、大暴落だ。売り気配で始まった銘柄が相次ぎ寄り付き始めた9時5分過ぎから一気に1万円台を割り込み、9600円台に下落。その後、9800円台を回復したものの、後場、売り直された。出来高はSQ算出日だった前週末を17億株以上上回り、05年11月8日の過去最高を3億株以上更新する48.8億株の大商いとなった。これで、悪材料出尽くとなればいいのだが・・。それは少々甘い!原発の処理に手間取り、1、2、3号機とも結果は?この日、日立(6501)、東芝(6502)の原子力発電大手と原子炉容器で世界トップの日製鋼(5631)がそろってストップ安となったことを見れば分かる。日本での原発建設が暗黒時代を迎えたのではないかと懸念してのことだ。従来は、現在約40%の原発の発電シェアを70%に引き上げることで、二酸化炭素排出の基準値達成を目指す環境政策を計画していた。が、今回の福島第1原発の処理不手際がとても危険に見え、その計画は頓挫しそうだ。原発産業への期待は一気に失楽園入り。そして、東電は全電力供給能力の約4分1の供給が止まるとして、13日に突然、輪番性の「計画停電」を14日から実施すると発表。それでなくとも後退感が強まっていた日本経済への先行き懸念が高まった。天変地異とはいえ、供給側の不手際の結果が招いた日常生活の制約が経済をさらに捻じ曲げるとのみかたが売りを誘った。おまけに、為替は一時1ドル=81円台前半と1円超の大幅反発となる場面があったこともエレクトロニクス株をはじめとした輸出関連株売りを誘った。地震は日本株売りとの思い込みは、「日本の投資家が海外資産の本国への送金を進める」との思惑が広がったというのだ。1995年1月の阪神大震災の時に円高ドル安に振れた先例があった・・。日経平均の当面の下値ポイントは昨年11月2日の9123円。これを割り込み、9月1日の8796円を割り込む暗黒時代は想像したくない・・。 

◆マクドナルド(2702)は118円安の1900円引け。1688円の安寄り後に切り返したが52週を大きく割り込んでしまった。宮城、岩手、福島の3県で110店舗あるが、これは総店舗数3286店(11年2月)の3.3%。売上高減が懸念される。しかし、都心向け新型店舗の導入、1店舗当たりの収益拡大で利益面はカバーが可能とみる。終値では52週線を大幅に下回り、1901円の24カ月線まで1円だが割り込んでしまった。今週末にどこまで回復しているのか、再び、失速しているのかウォチングを続けたい。●メッセージ(2400)も一気にストップ安をまじえて52週線を割り込み、大きく下放れた。52週線を割れてしまったからには、一転、長期上昇後の窓開け落下だけに20万円台への戻り場面で最低単位にした後、様子をうかがいたい。同社の「Cアミーユ」事業は景気動向に左右されにくい、成長因子ということが推奨ポイント。買いは、全般相場に落ち着きが見え初めてからでも遅くない。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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