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2013/07/03

◆この日、東京市場が引ける前後からポルトガルが欧米市場、そして、東京で悪役となった。午後、東京市場が引ける前後、ポルトガルの政治混乱から為替市場で、ユーロが急落し、円が上昇に転じ1ユーロ130円台割れ、対ドルでは99円台に上昇した。ポルトガルはブラジルの旧宗主国だが、まず、按配が悪かったのがブラジル。日本が先に最下位に沈んだサッカー・FIFAコンフェデレーションズカップ2013開催中にも反対デモがあるなど、ブラジルは厳しい経済情勢にある。ブラジル株式(ボベスバ指数)は5月下旬に5万5000ポイントを割り込んだ後、下げが急となりこの日4万5000台割れ。そして、宗主国のポルトガルは2日に国債が急落、利回りが急上昇、3日の株式相場は大幅続落し年初来安値を更新している。■まだまだ、相場は荒れそうだ。ただ、楽観してよいのは米国の金融緩和縮小問題。発表される米経済指標は想定以上に好調であり、量的金融緩和(QE3)策の縮小に向かって進んでいる、先にバーンナンキFRB議長が緩和縮小策発表した後、地方連銀から縮小する状況にないとのコメントなどが流されたが、結局、議長の発言をフォローしているのであって、同じ前提条件にたっているのだ。米経済はすこぶる順調推移となっており、投資家のリアクションは小さくなっていこう。欧州問題に火はついたが、慎重さは要求されるが、「イツ経済などを巻き込まなければ」深刻化から免れることが出来るとみる。が、当面は慎重に見ていくことことにしよう。

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◆筆者などは、ポルトガルとは江戸時代後期の南蛮船・キリスト教伝来が頭に浮かび、次に60年代のフランス映画を思いだす。J・L・ゴダール監督とともに「ヌーベル・バーグ」の旗手となったF・トリュフォー監督が撮った「やわらかい肌」(日本の題名)だ。大好きだった女優でカトリーヌ・ドヌーブの姉さんのF・ドルレアックが光った映画だ。不倫・三角関係の末に、男は妻に銃で殺されるのだが、地味な映画ではあるが、スチュアーデスの彼女が靴を履き替えるシーンとそれを見つめる中年の評論家の目や表情がなんとも穏やかな感じでよかった。そして、舞台となったのがポルトガルの首都リスボンだったのだ。いかにも、時代からやや取り残された昔の国といった穏やかな風情がある街だったが・・。■さて、内需物にしよう。これまで紹介してきたショーボンド(1414)、NIPPO(1881)など道路関連株や200円台回復後にダメ押しがあった時のプリマハム(2281)、ここからのダメ押し場面から拾っていきたいのは一六堂(3366)。910円台の高値から500円とびだいまで下がった後、570円台まで戻したが、52週線(519)が下値サポートラインとなってくればGOであろう。しばらく見極めたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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