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2011/10/04

5日から11日まで私用のため休載とさせていただきます

◆日経平均は前日比89円安の8456円と3日続落した。一時、9月26日安値をわずかながら割り込み、大震災後の暴落日だった3月15日以来の安値を付ける場面があった。3日のNY為替市場でユーロが円に下落し2001年以来10年ぶり安値を付けた流れから、東京外為市場でも1ユーロ=100円70銭台に上昇し10年ぶり高値を付けた。3日の欧米市場では、欧州通貨安定基金(EFSF)の規模拡大について合意はしたものの、ギリシャ債務問題で各国財務相の意見が対立し協議はなかなか前進しないことから、ユーロが下落した。NYダウについては前日、「NYダウの日足チャートは8月末に戻り高値を付けた後、ジリジリと上値が切り下がる格好となっている。終値ベースで1万700ドル台が8、9月の終値安値圏。これを割り込むようでは、輸出関連など景気敏感株だけでなく、損金の埋めに内需関連株も売られるリスクが高まる」と記した。が、3日に連日で200ドルを超える大幅下げとなり、終値としては8月9日に付けた年初来安値をあっさり更新した。底割れリスクは現実となりつつある!?

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◆直近の当欄では、電気機器や輸送用機器、タムロン(7740)を除く精密機器関連の紹介は控え、内需関連を中心に銘柄紹介してきた。が、スマホ、ネット関連株や後発薬・介護関連や、最後に残った建設・住宅関連など震災復興関連はともかく、外食や小売は景気敏感セクターでもあり、直近で逆行高した銘柄は多く、全般安のなかでは反落リスクが懸念される。筆者チェックの外食・食品関連16銘柄は、この日、マクドナルド(2702)とマルハニチロ(1334)が1円高したのみ(マルハニチロは2月下旬以来の年初来高値更新)。加工食品卸大手の三菱食品(7451)、加藤産(9869)は9月に年初来高値を付けた後、高値圏でのもみ合いとなっている。ともに、米国発の世界同時株安のなか8月9日安値から9月末にかけ逆行高したのだから、いったん、利益確定売りが広がるのも当然だが・・。●先に紹介した日ハム(2282)さえ、ぼちぼち上げて9月末には4ケタ台乗せ。これまで、個別に買われるならいいのだが、「内需株で動意しているから買いだ」と人気が高まったのでは、その後の動きは鈍くなって当然。また、牛丼「すき家」のゼンショー(7550)の9月既存店売上高は20カ月ぶりに減少し、低価格のイタリアンレストランを直営のサイゼリヤ(7581)も9月既存店売上高が2カ月連続で減少と異変?マクドナルドも7〜8月は連続でマイナスだった。近く発表の9月度はプラス転換が予想されるが、10月は少し厳しそう。ただ、株価は動意前の様子見状況にあり、上値余地ありとの見方は変わらない。●ウェザニュズ(4825)は繰り返しになるが13、26週線沿いの着実な上昇基調にあり、●介護付き高齢者賃貸マンション展開のメッセージ(2400)もまたハラハラ感を振りほどく、13、26週線沿いの上昇基調が続く。

◆なお、明日5日から11日まで当欄は休載させていただきます。先に、記しました通り、子供のいない我々夫婦が、赤ん坊のときから自分の子供のように可愛いがってきた妻方の姪の結婚式に出席するため、1年ぶりにソウルに出かけるのです。市場は予断がゆるされない緊迫した状況下ですが、留守にします・・。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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