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2006/03/06

◆関東地方に「春一番」が吹いた。春はすぐそこまで来ている。四国の山村に住んでいた昔は、今の季節、よく間道の陽だまりに寝転がって日向ぼっこをしていたものだが、今や花粉症のみとあってはて外出がつらい・・。隣家の庭の桜はまだ冬芽は固いが、2週間もすればピンク色が膨らみ開花日をカウントダウンし始める。■イベント多い今週を過ぎれば市場は活気付くとの声も聞かれる。前週末3日の東証1部市場の25日平均騰落レシオは74.7%と昨年5月の2番底付けた翌18日以来の低水準まで下落し、「相場はそろそろ陰の極ではないか」と囁く声が聞かれる。また、きょうの売買代金は2.2兆円に低下、出来高に至っては15.6億株の薄商い。1日商いとしては昨年8月の今回の大相場の第2エンジン点火する直前以来の低水準にとどまる。しかし、平均株価は午後の中だるみはあったものの引けにかけ次第高となった。今週のイベント、来週15日の確定申告提出が終れば、一度上値を試す動きが見られるか。

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◆直近の米国発の企業業績ニュースは投資家には少々つらい話ばかりだった。インターネット検索エンジンの世界トップ・グーグルのCFOのいわずもがなの成長鈍化示唆は同社主催のアナリスとミーティング前に愚かだった。世界半導体トップのインテルは売上高鈍化、世界トップシェアのGMも必死の現金かき集め{保有するスズキ(7269)株の大半の売却で決着}・・。一方、日本では、3月期末を控え、企業の配当金増額発表が相次いでいる。トヨタ(7203)がベースアップ1000円に満額回答との報道もある。増税は痛いが企業業績好調を背景に個人が消費に向ける金額を増やすとの期待感も強い。東芝(6502)による原発大手米ウェスティング・ハウス買収、住友化学(4005)のサウジ国営企業との最大級の合弁事業発表など大きな話が相次いで発表されている。そして、きょう平均株価急反騰をリードしたのはソフトバンク(9984)。携帯電話のボーダフォン日本法人を2兆円に迫る金額で買収すると報じられたのだ。かつて時価総額経営を標榜していたものの、正体不明感があった孫正義株式会社だが、今は違う。先に日本テレコムを買収し固定電話に進出するとともに総合通信会社の第1歩を踏み出し、携帯電話事業の商用化に名乗りを上げ、今度は携帯電話のボーダフォンを買収する方向にある、<ソフトバンクはヤフーを持った総合通信会社>となりつつある。■4月1日から地上波デジタル放送による携帯電話向けサービス「ワンセグ」が始動、既に、JR東日本(9020)の「Suica」カードは携帯電話とプラットフォームが融合することで「モバイルSuica」に進化した。携帯電話向け開発事業を手掛けるコネクトテク(3736・マザ)は、1月高値から一転2月20日には40万円の上場来安値まで叩かれた。足元業績もすこぶる好調に推移している。ここは押し目買い好機であろう。◎ソフトバンクと電通の合弁広告配信会社CCI(4788・マザ)はストップ高の39万円となったが、年末年始の高値69.3万円から27.1万円まで下がって2月20日にようやく底入れ、3月に2番底を入れて上値を探り始めた。ここは追撃したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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