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2015/07/15

◆日経平均株価は前日比78円高の2万463円33銭と3日続伸した。朝方から買いが先行し、寄付き直後にこの日高値を付けた後は上値の重い展開となり、上下幅は100円未満と小幅往来に終始し、出来高は前日比4億1799億株減の20億4469万株と6月22日以来の低水準にとどまった。15〜16日の米FRB議長の議会証言を控えた米国市場では、6月小売売上高が予想外に前月比で減少も米国株はNYダウなど主要指標は4連騰した。が、ギリシャの財政改革法案が期限の15日を迎えることから、為替市場では様子見気分が強く、円は対ドルで若干高水準で横ばい推移となり、株式市場も全般強含みながら利益確定売りに上値を抑えられる格好で2万400円台でもみ合う動きに終始した。 「中国株急落」やギリシャの「ユーロ離脱」懸念は乗り越えた格好となっているが、戻り相場のテンポアップには、15日をギリシャが無事に超えたことの確認と新たなギリシャの方向が見えてくることがまず必要であろう。中国は現政権のサジ加減次第という不安定さが最大の懸念材料だが、我々は中国経済動向をはじめ伝わってくる情報を横目に、市場動向をうかがうしかない・・?当欄では、株価の上げ下げ、企業業績の短期的な波はあっても、企業が中長期的に利益を稼ぎだす力を持つ企業や次第に稼ぐ力が向上している企業だけでなく、厳しい水準から抜け出しつつある企業、なお底這っている企業を含めてピックアップして紹介していきたい。 日銀はこの日の金融政策決定会合で大規模な量的緩和策を継続した。15年度実質国内総生産(GDP)成長率見通しを前年度比2%増から1.7%増に下方修正し、消費者物価指数(除く生鮮食品コアCPI)見通しを前年度比0.8%上昇から0.7%上昇に引き下げた。が、株価は量的緩和継続が下支える格好に。それ以上に、中国経済減速に伴う影響が気になる・・。

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◆日本ハム(2282)が続伸し、前日に上場来初めて記録した3000円台乗せを積み増し、終値でも初めて3000円台に乗せた。SMBC日興証が投資判断「1(強気)」を継続して目標株価を3950円から4350円に引き上げたことが買い材料視されたもの。米国産牛肉の供給不足に伴う食肉市況高が続いており今16年3月期第1四半期(4-6月)営業利益は100億円と会社計画約70億円を上回ると予想した。世界的な食肉需給のひっ迫を背景に今後も国内の食肉市況が高水準で推移すると指摘している。となれば、◆当欄の長年注目株であるプリマハム(2281)の収益環境にも追い風!同社の今16年3月期は連結営業利益以下そろって最高益予想にあり、今春には公募増資と伊藤忠(8001)への第三者割当増資で100億円超を調達、新工場を建設、併せて、財務体質強化も図った!

◆星野Rリート(3287)は4月13日に153.4万円の最高値を付けた後、失速。今月9日には116.5万円と昨年12月以来の安値水準に沈み、長期相場を示唆する200日線を割り込んだ。ようやく、129万円台を回復し、一時200日線を回復した。200日線回復を待って再び、「買い」ウォッチングを開始したい。●一方、近頃当欄では出過ぎの格好の東急(9005)だが、4日続伸し連日で年初来高値を更新しているが、その足取りはゆったりしたものであり、引き続き全般波乱場面では拾いたい銘柄としている。●セブン&アイ(3382)もなお期待大である!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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