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2008/08/28

◆8月相場も29日で終る。29日は週末でもある。週足、月足からみるテクニカル面では、ポイントとなる日だ。「北京五輪の夏」、東京地方は夏らしい夏が続いていたが、8月半ば以降は、傘を手放せないぐずついた日々が続いた。世界、日本の株式市場もまた、方向感のない、連日の薄商いのなか軟調展開が続いた。日々の出来高、売買代金は連日のように20億株・2兆円割れで今年最低記録を塗り替える始末。米住宅価格の低迷と原油高が米景気後退を先導し、内外の景気後退を背景に日本は景気後退期入り。不動産業界は90年代前半のように倒産が相次ぎ、銀行は損失処理に大変!規制強化により<証券営業>は死語となり、ネット経由の投資家は厳しいマーケットの現実にあきらめの日々が続く。海外投資家は自国の相場の悲惨にリスク許容度が低下、海外市場から引き上げる・・。日経平均株価は3カ月連続陰線となり、月足ベースの一目均衡表は、「雲」と呼ばれる抵抗帯の下限が日経平均を下支える格好で、唯一、下限を割り込んだ3月時の安値1万1691円をのぞきに行く可能性も強い。

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◆もっとも、9〜10月にかけての秋の株式市場は、いつだって、過去がそうだったということから「弱気の虫」がうずくようで、軟調展開となることが多い。が、新たな相場の始まりとなることも多かった。「悲観の果てに見えるのは楽観」ともいう。

◆元気印の銘柄だってある。以前から、大型株ではNTT(9432)、JR東海(9022)などを中長期注目株として紹介しているが、今も変わらない。目先や短期相場はきつくなっていても、中長期上昇基調は崩れず、上昇基調は不変だ。また、「人気薄の業績好調、好チャート、好材料、小型、割安株」は今も元気だ

◆セブン銀(8410)が27.4万円と急反騰した。「上昇基調続く"非銀行的銀行"」として人気が持続している。21日に上場来高値28.5万円つけた後、一服していたが、高値更新から上値を窺う格好となっている。「通帳なし、窓口なし、貸し出しなし」のATM専用の「非銀行的銀行」が強み。サブプライム問題による失発生などとは無縁。今年2月末上場で相場は若い。30万円台相場に期待。●大型の自転車専門店チェーンを展開するあさひ(3333)も7日に付けた年初来高値1945円に接近。先に発表の7月度既存店売上高は前年比31.4%増の大幅伸長!3〜7月通算でも7.1%の伸びに拡大してきた。ガソリン高を背景とした自転車人気復活ぶりが窺える。ちなみに、全社売上高は49.1%増で、通算では21.5%増と大幅だ!強気継続。

◆日農薬(4997)が、4日ぶりに4ケタを回復。長期的には02年12月安値113円を基点とした上昇基調にあり、12カ月移動平均線もしくは最悪期24カ月線が下支えしての上昇基調が続く。みずほFG(8411)がサブプライム損失拡大と厳しい状況にある。古河系銘柄が思惑買いされているとの見方があるうえ食料増産に絡む農業関連株として注目されている。●フリーペーパー(無料情報誌)発行のぱど(4833・ヘラ)がストップ高した。情報誌とウェブサイトの連動に着手との報道がきっかけ。情報誌の読者を自社サイトから広告主サイトへ誘導する仕組みを整え、媒体の広告価値を高めるとしており。次第に人気が高まってきたもの。目先波乱も予想されるが、大化けもある?

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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