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2015/12/29

◆日経平均株価は前日比108円88銭(0.58%)高の1万8982円23銭と続伸し、明日の大納会を迎えることになった。
 朝方は前日の欧米株安やNY原油・金先物安や円の反発推移に売りが先行したものの、後場騰勢を強めた。もっとも、年末控えで手掛かり材料難もあり出来高は3日ぶりに増加したものの15.7億株と2日連続の15億株止まり、売買代金も1兆7689億円と5日連続で20億株台割れとなるなか、前週からの軟調展開もあり、買い戻す動きが広がった格好となった。値上がり銘柄数1556(80.4%)に対し、値下がり銘柄数は14.3%の277にとどまった(前日比変わらず・比較なしは72増の101)。

 明日30日にTOPIX構成銘柄に追加される日本郵政グループ3社株がそろって4日ぶり急反落<かんぽ生命(7181)は変わらずを2日挟む>した。が、「TOPIX連動運用型のファンドがこの日大引けにかけ3社を組み入れ、他の指数採用銘柄の一部を売却したようだが、郵政グループ株を買い、TOPIX先物を売っていた投資家の反対売買に動いたことから3銘柄そろって安値引けとなった」との指摘もあった・・。日本郵政(6178)の下落率は4.15%に達し、ほか2社は3%台の下げとなった。

 新年相場への期待感や直近の下げもあり、業種別株価指数は鉄鋼0.6%安を除く32業種が上昇した。値上がり率1位は水産・農林の2.78%高、2位医薬品1.97%、3位建設業1.77%、4位その他製品1.75%、5位空運1.62%と続き、内需セクターが上位に目立った。 一方、値上がり率下位では1位輸送用機器0.12%、2位証券・商品0.25%、3位海運0.26%高・・。

 「サイバニックシティ」構想を発表した●サイバダイン(7779)が続伸し9日の分割後高値に顔合わせした・。10月安値からの反騰が、新年への期待感につながるか?引き続き注目していきたい。

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◆島津製作所(7701)が3日続伸し、終値で2000円台乗せとなった。新年は2000円台越えからもう一段上を窺う相場に期待したい。
 今2016年3月期連結業績予想は前期比8%増収、19.8%経常増益予想と3期連続増収2ケタ増益予想にあり、ボーイング新型航空機向け部品受注や欧米での計測器器の伸長から来期も連続最高益更新への期待感もあり、オムロン(6645)、日本電産(6594)・・と続く京都企業軍団の礎を担ってきたのが同社ともいえる。

 同社の前期航空機器事業売上高は防衛庁向けなどを中心に248億円。先月11日には、米ボーイングの次世代小型機「737MAX」等3部品の納入を発表した。16年に初飛行予定の同機は小型機で最高水準の燃費であり既に世界で約2800機超の受注がある。島津は着陸時の減速関連のシステム構成部品等を納め、今後10年間に3部品で50億円の売上高との指摘もある。
 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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