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2006/01/20

◆平均株価は負けに等しい41銭高で終った。円未満の続伸である。中身が良くない。19日の米国株が原油価格、金価格の急騰や半導体のAMDが好業績を発表したことから反騰したうえ、外国証券の寄り前の注文状況も2日連続で買い越しとなったことから、全般買いが先行した。しかし、結局、朝の寄り付き直後に高値を付けた後、前場を通して高値圏でのもみあいが続いたことから、後場に入り、上値の重さを嫌った売りが優勢となった。戻り待ちの売りや急落時にリバウンド狙いで買い向かった投資家の利食い売りなどが上値を重くし、<戻りもここまでか>との見方も広がった。本欄は昨年12月に、<年末年始にかけては相場の流れが急転換することが多い。1月の第3週までは油断ならない>と指摘してきたが、その3週目となる今週になって、「ライブドア・ショック」(東証の全売買停止=システム対応の遅れ事件、といったほうが正解か)もあって嫌な格好の週足となってしまった。5兆円超という史上最高の信用買い残が上値にかぶさっており、18日につけた取引時間中の安値1万5059円を割り込むようだと<日柄も値幅もきつい調整に入る可能性>がある。昨年5月下旬もしくは8月上旬から参戦した投資家はこれまでの成功体験が逆に仇となる時を迎えたか?週明け後半から06年3月期第3四半期(05年4〜12月累計)業績の発表が本格化する。<鉄鋼、海運、不動産、銀行・・など内需株は、好決算すなわち利益確定の売り、となる可能性がある。注目すべきは26日のハイテク株の決算発表後の動きだ>。26日に決算を発表するハイテク銘柄は、NEC(6701)、ソニー(6758)、アドバンテスト(6857)だ。後、本欄中長期注目株の日阪製(6247)もこの日だ。

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◆厳しいのは、ライブドア(4753・マザ)の指数への影響が大きいマザーズ指数そして、ネット系を中心としたマザーズ市場個別銘柄だ。連日でストップ安比例配分となったライブドアは発行済み株式数の4分の1となる2億5000万株超の売り物を残した。マザーズ指数は9時20分頃に前日比70ポイント高まであったが、その後は次第安となり、結局152p安で終った。75日移動平均線はすぐ下に迫っている。<筆者がチェックしてきたバイオベンチャー株、ネット・携帯電話関連株は下げ止まる気配がない>。が、引き続き長期視点で見守っていきたい。

◆金先物の25年ぶりの高値を見据えた挑戦が続くが、住友鉱(5713)が上値追いの形がつくれない。信用買い残3400万株が上値に重くのしかかっている。が、先行きのNY金600ドル台乗せでもダメなのかみてみたい!■市場体温計の◎みずほFG(8411)は18日に75日線を割り込んだ後反発転じた。テクニカル面では崩れた格好にはなっていないが、年明け3週目を過ぎたあとの値動きが重要となってきそうだ。■元気は原油高に絡む資源・資源関連株。本欄こだわりの新興プラン(6379・2部)が17日の高値757円。■岡谷鋼機(7485・名)をよろしく!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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