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2011/07/27

◆日経平均は前日比50円安の1万47円と反落した。朝方に1万9円まで下げる場面があったが、1万円台割れは回避した。ただ、上値も重く日中値幅はわずか44円にとどまった。米債務上限問題は進展が見られないまま時間だけが8月2日の期限に向かって刻まれている。米国債格付けの引き下げやデフォルト懸念が強まるなか、NYダウが3日続落するなど株式相場が下落、ドルも続落した。逃避需要からNY金先物は前日に過去最高を記録するが他に物色人気が広がるわけではなさそうだ。オバマ政権と共和党が最後の最期に妥協するのではないかとの淡い期待は果たして・・?■東京外為市場では月末控えの輸出企業がドル売り円買いに動いたこともあり、円は一時1ドル=77円83銭まで上昇。最高値を付けた3月17日以来の水準となった。

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◆それでも、前号で記したキヤノン(7751)は前日比15円安の小幅下げにとどまったが、また、当欄注目の浜松ホトニクス(6965)も25日の08年2月以来高値3595円に対し50円安の水準で踏みとどまっている。そして、●ファナック(6954)はこの日13時に2012年3月期上期(4〜9月期)連結業績予想の増額修正を発表。売上高から純利益までそろって10%超増額し、前年同期比では27%増収、利益面は営業利益から純利益まで3割を超える大幅増収増益見通しとした。(ちなみに、同時に発表した4〜6月期・第1四半期連結決算は売上高から純利益までそろって前年同期比30%を超える大幅増収増益だった!)。内外状況がさらに悪化した場合は、いずれも、調整色を強めて不思議はないが、なお、企業成長が期待されるこれらの銘柄群は、「チャートが死なない」限り、復活の余地大と見てよい。

◆また、あす28日引け後にサイバー(4751)が今期第3四半期決算を発表する。この日は先取り買い?に30万円台に乗せて終った。4月以来30万円台前半が上値関門となってきたが、これをクリアした後、材料出尽くし感から利益確定売りが優勢となるか、関門突破で弾みが付き一気にもう一段上の相場に発展するのか?目を放すことが出来ない相場が続きそうだ。ちなみに、外国人持ち株比率は10年3月の21.7%から、9月24.3%、そして、11年3月は39.0%に急拡大した。昨年10月の株価13万円台から4月1日高値に向け買い増したのは海外投資家ということになる。その分、浮動株比率は16.3%から13.0%に縮小している。ここでの30万円攻防戦に注目。

◆さて、ファナックは好決算と日経平均への寄与率大の銘柄としてもファンドは重宝している。引き続き、その動向が注目されよう。一方、当欄注目の関連銘柄ナブテスコ(6268)は前週末の戻り高値から反落。2000円台を割り込んでいる。2000円台後半〜2100円台前半の壁突破はいったん退き、一息入れた後か?なお、調整場面のウォッチングを続けたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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