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2014/03/28

◆28日、週明け31日の相場を残した3月第4週末、2014年度相場入り直前の東京市場で3日続伸した。日経平均株価は前日比73円14銭高の1万4696円03銭と3週間ぶりに週足「陽線」を引き、長期相場を示唆する52週移動平均線&200日線へのプラスかい離を回複。4月、新年度相場への期待感を高めて終了した。27日のNYダウが小幅続落し、NASDAQ指数は2月10日以来の安値となったことから、東京外為市場で円が対ドルで小幅な値動きにとどまるなか、売り先行でスタートした。しかし200日移動平均線(1万4525円)で下値が意識され、その後は徐々に買い戻しが優勢となった。前日に配当落分を即日埋めた基調の強さを確認していたことも安心感につながった。■4月相場入り早々に52週線を回複して上値を見据えた相場展開に転じることが出来るか?が依然注目点だ。もっとも、昨年末に舞い上がった14年相場への期待感は年明け早々に裏切られ、海外ヘッジファンドの為替をにらんだ裁定取引の腕力に敵わずNISA期待は一時的に萎んでしまった。それでも、「アベノミクスっていったい何だったのか」との疑問が浮上するなか、なんとか、長期線へのプラスかい離を日経平均は回複、TOPIXも回複目前まで相場は浮上してきた。新年度入りといっても、今年大発会の二の舞は無さそう。それほど、国内の投資家の投資熱は高くない。海外ヘッジファンドでも温度差は出てこようが、ようやく上値をうかがう態勢が整い始めたここから、中長期線に沿った流れとなるのか?期待しつつ引き続き注目したい。

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◆日本市場は08年リーマン・ショック後の大底から這い出したものの、本格的な上昇波動となったのは、12年秋の安倍政権への交代後。まだ1年半に満たない。「アベノミクスって何だかのか?」との疑問が浮上する。一方、米国株は?09年3月のリーマン・ショック後最安値6468ドルから連続金融緩和を背景に、最近は緩和縮小策に転じてはいるが昨年12月31日にNYダウは1万6588ドルと終値過去最高を付け、S&P500種指数はこの3月に過去最高を更新・・。日米相場は寄って立つ位相が違ってはいるが、安倍政権による追加金融緩和や新たな成長戦略提案となれば、米国以上に若い相場である日本市場は中長期線に下支えされた上昇基調入りが期待される・・。

◆ただ、当欄は、基本は外さないものの、こだわりある銘柄を引き続き紹介していくことは変えない。総論は転換点や流れの変化時に記していくことにしたい。当欄スタート時の雑記風記事を中心に紹介いくことになりそうだ。●こだわりのプリマハム(2281)は213円と昨年11月1日以来の高値で引け、52週線を突破した。まず、220円の壁突破、その後、さらなる上値を狙う相場入りを想定してよさそうだ。●岩谷産(8088)も3日続伸し、1月高値691円をうかがう構えにある。業績はそこそこだが、先に紹介の材料を考慮し引き続き注目していきたい。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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