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2009/08/27

◆日経平均は前日比165円安の1万473円と前日の上げ分を上回るほぼ全面安商状で反落。26日の米国株が小幅高で終ったうえ、中国では、政府が設備過剰に対し抑制政策検討していると伝わり、世界景気の鈍化懸念が広がり、日本、中国など東アジア5カ国株式相場はそろって下げた。円高や前日に年初来高値を更新していたことも利益確定売りを誘った。■26日の米国市場では、7月の新築一戸建住宅販売が大幅増加したものの、自動車を除く耐久財受注が予想を下回る伸びにとどまったことから、3日連続で年初来高値を更新していたNYダウは利益確定売りに押され小幅高にとどまった。景気懸念とドルの反発が響きNY原油先物や金先物、穀物など商品市況は概ね弱含んだ。

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◆27日付けの朝日新聞朝刊1面を、30日の総選挙「中盤情勢調査」では、「民主党、320議席獲得も」、「自民激減、100前後」。「比例区は民主、候補不足か」・・との見出しが踊る。320議席は例の衆院の再議決に必要な3分の2に当たるとしている。もし、そうなったとして、どういった対米政策、国内政策を展開しようとするのか?自民党は、小泉元首相が「郵政改革賛成か反対か」と迫り、3分の2の議席を得た後、選挙の洗礼がないまま、麻生政権まで続き、4年間政権を維持してきた。民主党は・・?

◆さて、中国頼みの景気回復期待が逆風となってきた?風力発電設備や太陽電池向け多結晶シリコンなどが設備過剰にあると指摘され、筆者がフォローしている太陽電池、風力電気関連株はフェローテク(6890)が逆行高で続急伸したほかは、日本ガイシ(5333)が2%下げるなどほぼ全面安となった。日風開(2766)をはじめ、ここまで下値を支えてきた移動平均線が引き続き、下支えするのか、それとも、もう一段下を待つべきなのか?様子をみたい。

◆それでも、ハイブリッド車、電気自動車関連として注目されてきたリチウムイオン電池関連株では、11日に「同電池向け正極材の新工場を米国に建設」と報じられた後、前日に株価が2.4倍化した戸田工(4100)が切り返し大幅反発した。これは、同社株がかつて値動きの軽い思惑銘柄として定評があったことや、相場のスタートが半月ほど前と手垢が付いていなかったこともあり、新鮮さが買いを誘ったといえる。また、8月21日現在の貸借倍率が0.59倍と大幅売り長にある需給面の良さもある。いつあっけなく終ってしまうかという危険ははらむものの、日経平均の動きに無縁の思惑株として今しばらく話題を集めそうだ?

◆前号紹介では、原発関連株の東芝プラント(1983)、帝国電機(6333)の下ブレ具合を注目。前者は25日移動平均線もしくは75日線が下支えするか、後者は75日線が下支えするかを注目している。■また、将来のバイオベンチャーから製薬会社への変貌を期待しているアンジェスMG(4563)、OTS(4564)、そーせい(4565)の動きにも引き続き注目してほしいものだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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