2015/06/16
◆日経平均株価は前日比129円85銭(0.6%)安の2万257円94銭と続落した。欧米株の続落に加え、米国での16−17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催控え、米鉱工業生産の低下やギリシャ救済交渉のさらなるヤマ場を18日ユーロ圏財務相会合に控えるなどギリシャ情勢の不透明感、そして、18−19日日銀金融政策決定会合開催もあり様子見気分は強く、朝方から売りが先行。利益確定売りなどから引けにかけて上値が次第に切り下がる展開となった。出来高は前日比2.9億株増も19.94億株にとどまり2日連続で20億株台割れ。ただ、売買代金は2539億円増の2兆2639億円と増加に転じた。1株当たり売買単価は前日比79.5円上昇し1135.1円と高まったことが背景。値上がり銘柄数405に対し、値下がり数は1369となり連日で値下がり銘柄数が勝った(日経平均指数採用銘柄では3日連続値下がり数が勝った)。33業種中29業種が下落し、ガス・電気0.88%、食料品0.71%、ガラス土石0.14%、空運0.03%高と4業種は値上がりした。 ギリシャから新たな提案は出なく、結局、ユーロが最後通告を出すとの見方もあり、様子見したいところか・・。
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◆筆者は東急東横線の自由が丘駅が長年の最寄駅だったことから、東急電鉄(9005)は30年来となるもっとも馴染のある企業。この日852円と4日連続で年初来高値更新した。ただ、朝方に07年7月以来ほぼ8年ぶり高値を付けたものの、その後はもみ合う展開で終始した。13日、今16年3月期連結経常利益は前期比13%減の580億円と2ケタ減益になるとの見通しを発表した。東京・世田谷区の二子玉川駅近くで開発中の大規模複合施設「二子玉川ライズ」で施設が相次いで開業したことから費用が膨らみ6年ぶり経常減益予想にある。それでも、年間配は前期比0.5円増の8.5円を予定し、上限100億円の自社株買い計画など株主配分を拡充する予定。三菱UFJモルガン証券は15日付けで投資判断「強気」を継続し、目標株価を853円→910円に引き上げている。 同社地盤の渋谷駅近辺では再開発工事が進んできた。現在は、13年に閉館した旧東急東横本店解体工事が進行中だ。それは!?3階に地下鉄銀座線の渋谷駅を有した特異な形態のビルであり、その間工事期間中も銀座線は営業を続ける・・。「駅移設工事もあって、工事はわずか1日で夜明け前3時間強だけの超限定的時間での進行が続いている。2010年度着工だが、完成は21年度と10年超の大移設プロジェクト」(ケンプラッツ社サイト、日経電子版より)だ。渋谷ヒカリエに続く今回の工事ではあるが、筆者には工事状況などの様子を知る各種サイト探索を楽しんでもいる。この工事が渋谷での同社存在感を一段と高めることになりそうだ。●星野Rリート(3287)は前日安値後は大幅続伸。26週線回復。26週線プラスかい離を持続できるか?注目。