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2009/05/11

◆日経平均株価は9451円98銭と5日続伸し、3日連続で年初来高値を更新。また、TOPIXも900.45と5日続伸し、1月7日の年初来高値を更新。昨年11月10日以来の900台回復となった。8日の米国株が金融株を中心に急反発したことを受け、銀行株、証券株、その他金融株など金融株が全般相場をリードし、NY原油高を背景に総合商社株、鉱業株なども買われ、輸送用機器、ゴム製品、電気機器などの利益確定売りをカバーした。

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◆日経平均は朝方、一時9503円まで買われ、昨年11月5日以来の9500円台回復したが、昨年11月高値9521円を突破することは適わなかった。従って、中勢上昇基調に転じたと断定することもできなかった。9500円というひとつの到達感のある水準を見たことで、ここまで相場をリードしてきたトヨタ(7203)が8日に、今2010年3月期連結業績も連続大幅最終赤字見通しを示したこともあって、輸送用機器株や電気機器株など景気敏感株に利益確定売りが優勢となり、上値が押さえられた。■きょうは9500円達成でひとまず売りが先行、一息いれた格好となった。明日以降、もう一度9521円奪回に向け仕切り直しとなる。東証1部市場出来高は、30億4039万株、売買代金は1兆9894億円となるなど高水準の商いが続いている。日経平均9521円越えには高水準の出来高が不可欠であり、挑戦への期待感は強い。なお、当欄は、「連休明けの噴き値は利益確定売り好機」との見方を持続する。そして、9521円突破後に調整色を強めた後に、改めて、「押し目買い」場面を待ちたいとの認識だ。

◆原子力関連で当欄が個別に注目してきた帝国電機(6333)が134円高の1590円まで買われ、3月27日の年初来高値1525円を更新、一気に、ここ2カ月超の上値関門となってきた52週移動平均線を上抜いた。これをキープできれば、先高期待感が高まるのだが・・。きょう16時決算発表予定と一部であったのだが、まだ無い。発表を先取りして買ったとなれば、明日は売り先行となるが・・?

◆また、介護関連株の星取表は6勝2敗だが、最大手のニチイ学館(9792)が30円高の874円と高寄りした後、小幅安で終り、日足陰線の厳しい足となった。13週線沿いの上昇基調にあり、5月1日の週には26週線が52週線を上抜くゴールデンクロスを示現したが、もう一度戻りを見せたところは戻り売りがベターか。悩ましいところ。■一方、出来高わずか47株で2000円高の2万700円ストップ高となり、7000株の買いを残したのはロングライフHD(4355)。今年4月から介護報酬が介護制度開始以来で初めて増額されたこともあり、事業環境は好転中で、ニチイ学館が今期増益見通しと報じられたこともあり、介護関連企業の業績上ブレを期待した買いが同社株などに広がっているとみている。●セントケアHD(2374)は週足で26週線沿いの底這いが続いており、なべ底を形成するようだと、先高妙味が生まれるのだが。●また、ケア21(2373)も年初から4万円台での小動きが続いている。2月の年初来高値4万6000円をクリアした後、付くのが安全策か。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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