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2011/08/16

◆日経平均は前日比21円高の9107円と小幅に続伸した。欧米株が3週間の大波乱相場からリバウンド展開となるなか、円が対ドルで小動きだったうえ対ユーロでは110円台に続落したことから輸出関連セクターの買い戻しやリバウンド狙いの買いにつながった。直近ではリスク回避から、内需株に向かっていた投資資金だが、輸出関連や資源・エネルギー関連が業種別値上がり率上位に並んだ。15日の海外株式市場では、欧州株が小幅に3日続伸し、米国株は大幅に3連騰した。ネット検索最大手のグーグルが125億ドルでモトローラの携帯端末部門を買収すると発表したこともリスク選考の買いをさそった。ただ、前週まで大波乱のなか3週連続大幅安した後の、単なるリバウンドでしかなく、市場に新たな悪材料が飛び出し、再び、混乱することがあって不思議はない。この日、フランス大統領とドイツ首相が16日に会談すると伝わったが、こわもての2人の会合!何が出るか見えてくるか、あすも荒らしが静まった状態が続き、堅調相場となる?

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◆NYダウは、7月21日の戻り天井(終値)1万2724ドルから、8月10日の終値1万719ドルまで2005ドルの下げた。そして、15日には1万1482ドルまで浮上、安値から763ドルの戻りで、下げ幅に対する戻り38%、3分の1強だ。一方、日経平均は7月22日の戻り高値(終値1万132円)から8月12日8963円まで1169円の下げたのに対し、きょうの高値9107円まで144円(12%)の反発・・。いかにも、東京市場の戻りは乏しい。海外続騰を背景とした海外勢の出遅れ日本株買いとなる以外に道はない?

◆任天堂(7974)の携帯ゲーム機「3DS」は前週8〜14日の国内推定販売台数が21.48万台。週間ベースでは発売第1週目の37.12万台に次ぐ2番目の多さだったという。11日に販売単価を値下げした結果であろう。一時的なものか、引き続き販売好調が続くかは?1983年に「ファミコン」の販売を開始してからまもなく30年目を迎える。が、スマホなど携帯機のあり方が違ってきたここからも任天堂スタイルがなおリーダーとなり続けるかは?株価は07年11月の7万3200円が大天井となり、下値を探る動きが続いている。後は、東証が大証を統合することで、同社株や村田製(6981)、オムロン(6645)、日電産(6594)などが日経平均指数採用銘柄候補だといわれており、それなりの任天堂人気場面が見られるかもしれない。

◆東レ(3402)は9日安値531円からこの日は598円まで戻した。東日本大震災後の高値は5月10日につけた624円だから、奪取しやす株価水準といえる。もちろん、3月4日の年初来高値643円をトップに600円台前半が厳しい上値関門となっている。それでも、643円を突破できれば、09年3月のリーマン・ショック後のW安値350円を基点とした長期上昇第2波動は、12カ月線や24カ月線に、あるいは、52週線に下支えられており、ANA(9202)のボーイング新型旅客機が秋の空を舞う頃の相場に期待し、再びウォッチングを開始しよう。●サイバー(4751)はほぼ半値戻し水準に浮上。52週線が下支えしたものだが、引き続き、突っ込みは「買い」で臨もう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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