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2013/08/21

◆日経平均は福島第1原発汚染水漏れを公表した東電(9501)が悪役となったものの、27円高の1万3424円と小反発した。しかし、TOPIXをはじめジャスダック平均など他の指数はそろって続落した。前日は東京市場だけでなくアジア株式市場がそろって大きく下げ、欧州主要株式市場もそろって続落した。しかし、米国市場は、世界のマーケットとして聳えている格好?で、NYダウこそ小幅に5日続落したものの、S&P500種指数など他の主要指数はそろって5日ぶりに小幅ながら反発した。■市場が懸念した円相場は対ユーロで売りが先行し、対ドルでも小幅高で発進した後は円安に転じたことから、日経平均への寄与率の高い銘柄群、ファストリ(9983) 、ファナック(6954)、京セラ(6971)、東エレク(8035)などを上昇させて指数の上げを牽引した・・。しかし、香港株が5日続落。インド株は大幅4日続落で昨年9月以来の1.8万ポイント台割れと苦戦が続き、インドの通貨ルピーは最安値圏での推移を余儀なくされている。■しかし、「米国の金融緩和縮小が懸念され、世界の株式相場はきょうもまた大きく下がった」という説明はいつまで有効?NYダウは2000年にかけてのITバブルまでの長期上昇相場があった後も、リーマン破綻に至る07年10月までの住宅・クレジットバブル相場、そして、08年のリーマン・ショックに対応するべく米FRBが行なった3次に及ぶ量的金融緩和政策、その打ち止めとして今話題の焦点となっている量的金融緩和策縮小策・・。金融政策の転換後、世界はどう反応するのか?残酷な時代の始まりは御免だが、さて、どうか・・。

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◆株価水準が低いことが、今は慰めとなるのが当欄年間注目株の■プリマハム(2281)。日経新聞は21日朝刊でハム大手の4−6月期営業利益を示し、「円安による原料高で苦戦」としたが、プリマに付いては、「好調が目立っている。「セブンイレブン」の●セブン&アイHD(3382)などコンビニ向け惣菜事業が好調で利益を伸ばした」と記した。これは、知友・有賀泰夫食品・流通アナリストが昨秋来言ってきたことだ。同社子会社が同業に先駆けて取り組んできたこと、セブンの出店が高ペースとあって収益拡大が続いているもの。株価は昨年大納会終値146円から5月には294円と期待通り倍化を達成した。当然、買いの主役が個人投資家や証券会社ディーラーとあって、6週連続で週足陰線を引いて失速した。しかし、日足ベースでは長期相場を示唆する200日移動平均線に、週足ベースでも6月、8月と2度、長期相場を示唆する52週線に下支えされてきた。機関投資家も調査・ウォッチングしているとの声が聞かれるなか、日経報道を見て、新たに行動を起こす投資家層が誕生してもおかしくないだろう。日足、週足チャートと業績予想を見つめつつ、ここから再度、買いに出ても良い!●また、コンビニや食品スーパーを下支えする卸売最大手の三菱食品(7451)のチャートも週足ベースでは26週線「2675円」が上値を圧迫するが目下3週連続でトライ中。そして、下値は200日線、52週線が下支えしている。日足ベースでは月初に中期相場を示唆する75日線をクリア済みだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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