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2007/11/12

◆TOPIX全33業種別株価指数が下落。値下がり銘柄数は1579を数え日経平均株価、TOPIXとも7日続落。日経平均は後場寄り後に585円の大幅安で1万5000円割れ場面もあった。24カ月移動平均線とのかい離率はマイナス8.76%まで広がった!アジア・太平洋16主要市場の星取表は2勝(パキスタン、スリランカ)14敗。東アジア5カ国は2〜5%台の大幅下げだ。米国株安にドル独歩安(日本では一気に1ドル=109円台に突入)が不安感をあおる。サブプライムローンにかかる巨額損失の発表がどんどん表面化、世界各地で大わらわ。ただ、米国では主要企業の決算発表がヤマを超えつつあり、いったん落ち着く方向も予想される。が、日本では銀行の中間決算の発表は今週から本格化するばかり。既に、銀行や証券、損保でサブプラ損失の発表が続いており、どこまで広がるか不安感は高まる。■加えて注意しなければならなくなったのは、100ドル目前に駆け上がったNY原油先物相場や過去最高値が目前のNY金先物相場だ。引き続き、上値を追っていくのか、どこかで投機バルブがはじけて、ファンドなどのちょっとしたパンクや危機感の高まりで一気の暴落さえ想定しなければいけない状況に陥る可能性が強まっている。最悪、各国連携による金融・信用危機回避は可能だ、とは誰もいえない状況さえ想定する必要がある?・・そんな気分(今現在は)になってしまう。

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◆結構、好成績を続けてきた、筆者の某社メルマガ銘柄の成績だったが、10月初めからはひとケタ台前半の上昇に止まるか、マイナスとなっている。このことは、当欄の紹介銘柄が思うような成績に達していないことにつながる。当欄中核の原子力関連・トウアバルブ(6466・東2)は10月31日の戻り高値68.8万円からこの日一時55.5万円まで下げ、26週移動平均線にタッチした。52週線や24カ月線にはまだまだ余裕があるが、大幅なチャート悪化は避けたいもの。●穴株で、太陽電池関連株のシルバー精工(6453)は、前週末に今3月期利益面が赤字に転落すると減額修正した。が、買い。

◆一方、ハイテク株で当欄注目の浜松ホト(6965)は、前週末発表の9月本決算が2ケタ増収2割超の利益増で着地。続く今9月期は8%増収、10%経常増益見通し。予想1株益は176.9円、株価は逆行高した。主力の光電子増倍管が油田探査用で高い耐久性・信頼性を評価され続伸しているほか医用、計測、分析、産業分野で好調が続いており、売上を伸ばす。株価は現在、200日線攻防戦の中にあるが、5日の戻り高値3690円を突破できれば独歩高も可能となる。この弱気市場でどうか?注目。

◆この日、思惑買いが好回転し、昨年2月上旬以来の241円まで急伸したのは、先に増額修正を発表した三井松島(1518)。8月17日に130円まで叩かれた後、全般相場とは無縁といわんばかりの堅調な上昇基調を継続中だ。各種投資資金の流入説が聞かれるが、「暴落相場の中の赤札(逆行高)銘柄は買い」との兜町格言もあり、値動きのよさに目先金が流入していることは確かなようだ。■この日は反落したが、業界再編が急なビックカメラ(3048・ジャス)など“家電量販店”関連銘柄は引き続き値動きに注目していきたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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