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2012/08/02

◆明日は気分の乗らない日となりそうだ?2日に、日マクドナルド(2702)が発表した2012年1−6月期(上期)連結決算で、経常利益は前年同期比14.7%減の122.9億円と2ケタの大幅減益だ!上期の経常減益は05年以来7年ぶりのことで従来計画は145億円だった。284億円とした通期計画に対する進捗率は43.3%にとどまり、直近5年間平均の44.9%にも及ばなかった。上期でも1Q(1−3月期)経常利益は74.9億円と順調だった。が、2Q(4−6月期)で前年同期比32.3%減の48億円と大幅に落ち込んだことが響いた。通期予想は据え置いたが、報道によれば、原田泳幸会長兼社長は、「前半で落としたため100%の数字を確保するのはチャレンジ」だと話したという。上期は、既存店の客数は3%増加したが、売上高が2%減少したことが響いた。原田会長は、5月から価格を下げるバリューキャンペーンをスタートさせた。売上高と客数は増えたが、客単価が下がるのは「避けられないプロセス」で、客単価が戻れば業績アップに寄与するとし、「既存店の落ち込みは投資だ」といったという。

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◆しかし、知友の食品・流通アナリストは7月前半のブログで、「ここにきて多少戦略を微調整する必要が出てきたと感じている。それは国内の景気に関してである。昨年の震災の反動から、内需は強く見えるのではと考えてきた。ところがどうも少し怪しくなってきているようだ。特に5、6月の中食、外食の月次データを見るとあまり芳しくない。一つの背景は、外需の弱さが、内需にも響いてきているという面があろう。そして、もう一つのマイナスが、やはり消費税増税と考えられる。消費税増税自体はまだ先であるが、心理的な圧迫感は強い。このような背景から考えると、内需でもどちらかというと、ディフェンシブ性の強い企業に的を絞りたい・・」と指摘した。■マックの既存店売上高は、3月度6.0%増、4月3.6%減、5月11.0%減、6月1.4%減・・。5〜6月は客数増だが客単価のマイナス幅が大き過ぎた結果であり、バリューキャンペーンが足を引っ張ったもの。ただ、原田会長兼社長は「節電の影響や財布のヒモが固いなど消費行動が変わっている」ともいい、「新たな客を取り込むため、マック・カフェやデリバリー店を拡大させ、新しいマーケットを作っていく」という。これはいい。ただ、マクドナルド店舗内に専用ブースを設けて、新たにスタートさせた「マック・カフェ」が相乗効果を生む場面がいつ見られるのか?それとも、消費者のサイフはゆるまないままなのか?同社など外食関連だけでなく、小売などを含めた消費シーン全般を再度見直す時を迎えた?マックの株価は4月のほぼ7年ぶり高値2313円をトップに2250円を挟み三角保ち合いにあった。が、2140円にある52週線が下支えするとも思えない。まことに申し訳ないことになってしまったが、大崩れが予想されるここは、「売り」としたい。

◆セブン&アイ(3382)は7月に付けた09年1月以来の高値2565円にあと29円と迫った。ジリ高基調にあるここは新たな動きに入ったと見てよさそうだ。既に記したように、コンビニ事業の成長を創業家のスーパー事業が足を引っ張ってきた。が、創業家に対する遠慮は後退。利益拡大をリードするコンビエンス事業の展開加速を図ることになるここから、再成長を期待し、買い場を探していこう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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