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2015/12/04

◆日経平均株価は前日比435円42銭(2.18%)安の1万9504円48銭と大幅に反落した。引き続き、2万円台回復後の利益確定売りが上値の重しとなった。前場後半から後場前半にかけ1万9900円台割れ場面があったものの、対ドルでの円4日続落推移もあり引けにかけ切り返しプラス圏を維持した。1部市場の値下がり銘柄数は1695(88.3%)、値上がりは160(8.3%)にとどまり、変わらずは65だった。

 3日の米国市場では、欧州中央銀行(ECB)が追加金融緩和を発表したものの市場予想を下回ったうえ、米11月非製造業景況感指数が前月比低下し市場予想を大きく下回ったことから、欧州株式市場の大幅続落に続き、NYダウ平均は250ドル強の大幅続落となった。NY金先物は一時2010年2月以来の高値水準を付ける場面があるなど3日ぶりに反発しものの、NY原油先物やLME非鉄市況は続落。

 東京市場でも、海外投資家が短期資金を中心に利益確定売りを急いだとの指摘もあった。市場では、10月以降、海外ヘッジファンドなどの先物買いが積み上がっているといい、週明け以降も、裁定解消売りが上値を抑える場面もありそうだとの声も聞かれた。また、現物株の裁定買い残株数が今年最高水準に積み上がっていることもあり、先行き、日経平均の上値が抑えらる可能性もある。

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◆来週は、4日の米雇用統計発表や石油輸出国機構(OPEC)総会明けとあって、欧米での為替・原油市場、そして、株式市場の動きを横目に、来週末の株価指数先物・オプションの特別清算指数(SQ)算出を意識した裁定取引解消の動きなどに注目したい。

 サカタのタネ(1377)は筆者証券時代からの馴染の企業だが、前日に大幅続伸し2662円と年初来高値を更新し15年10ヵ月ぶり高値水準となったこともあり、この日は小反落となった。週明け以降も利益確定売りが出やすい局面だが、同社株もまた12年からの長期上昇相場のなお先を見てみていきたい。

 日郵政(6178)は34円高の1972円と3日続伸。51円高の1989円まであり連日で最高値を更新したが、●ゆうちょ銀行(7182)10円安の1769円と5日ぶりに反落し、●かんぽ生命(7181)は5円安の3375円と小反落となった。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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