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2008/10/27

◆週明けの27日、日経平均株価は7141円までみて、487円安の7162円で終った。前場寄り付きでいきなり81円安の7568円で寄り付き、<2003年4月28日のバブル後最安値7603円を割り込んだ>。10時過ぎには229円高の7878円まで戻したものの、買い一巡後に再び下げに転じたもの。イヤハヤ ナントモ・・深いため息しかでない。■「朝が来ない夜はない」とは知ってはいる、「欠くれば満つる」とも知っている。しかし、歎き節は止まない。6月の戻り高値1万4601円からきょうの安値7141円まで7460円、51.1%の大幅下落、半値以下の水準だ。ここまで下がれば、ちょっとしたなにかがあれば、日経平均株価は1000〜3000円前後は無理なく戻るだろう。しかし、きょうの日経平均株価はあっさりと4月安値を割り込んだ。が、底入れ感はない。

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◆03年4月安値を更新したことで、<89年大納会につけた過去最高値3万8957円(終値では3万8915円)からの超長期の下降トレンドは続いている>ことになった。人口減少国で超高齢化社会。不思議社会の国、日本。1980年代、世界に羽ばたいた日本のエレクトロニクス技術は、新たな国の台頭に次第に地位を失いつつある。結局、官僚化社会日本に大胆な構造改革はならず(国民もまたそれを望まず!)。1980年代前半の米英復活に功が大のレーガノミクス、サッチャー改革は望むべくもない。現在の日本のような農水産省に導かれて農業を捨て去りつつある国が、世界のトップを走り続けた例は過去にない。また世界に覇を唱えた日本の自動車産業にも黄信号。ゆっくりと自然死を待つばかりの先細り国化しつつある祖国?<海や霧深し!>。

◆喪失感と世界金融・経済危機。日本は「失われた13年」から回復したように見えたが、きょう03年安値を日経平均が割り込んだことは、まだ、その延長線上にあるということ。麻生太郎首相はこの日午前、株価急落による金融システムの動揺を抑えるための緊急市場対策をまとめるよう支持した。が、アジア太平洋15市場星取表は0勝11敗3休場1停止と連日の0勝で終り、香港、タイ、フィリピンが10%超の大幅下げとなるなかでは、大量の見切り売りに抗すべくもなかった。もっとも、出来高は30.1億株と10日に次ぐ30億株乗せの大商い。発表が本格化し始めた決算は厳しい。が、株価下落で相当織り込んだか?

◆セゾン銀(8410・ジャス)はジリ貧の1日となり、75日移動平均線に接近したところで下げ止まった。28日も75日線が下支えするかがポイントとなる。●一方、プリマハム(2281)は、逆光高となった。同業加工食肉大手の伊藤ハム(2284)が、基準値以上のシアン混入水での製造による「食の安全問題」でストップ安比例配分となり、910万株の売り物を残した。いわば敵失を追い風と見た仕掛け的な買いがプリマには流入したとの声も聞かれた。6月以来の130円台後半の上値ネックラインを突破し、きょうも155円と買われ1 円だが年初来高値を更新した。信用倍率は0.45倍と売り超の低位株。目先資金全員参加型で一段の上値追いが期待できそうだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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