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2012/03/02

◆明日3日は、かつて在籍した証券会社の仲間が10数年ぶりに集まることになっている。誰もが前期か後期かはともかく「高齢者」となったが、どのくらいの人数が集まるのかは分からない。筆者が持参するのは1960年代前半の写真のコピー。入社した時に入っていた日証館ビル(写真ではビルの回りに流れる日本橋川が写っている。ビルから飛び移れるのではないかと思うくらいすぐ傍を走っている無粋な高速道路はまだない)と、首都高速道路を建設するために楓川の埋め立て工事中で、現在もある藍澤証券のビルと写真では影も形もないが、我が元証券会社が現在その上にあるはずの「崖」が映し込まれているB4サイズの写真だ。筆者の証券界入りは大学満期中退後の1969年だから、現在の本社は入った当時は駐車場だったところ。楓川はそれ以前、65年までに埋め立てを終了し消滅していた。記事によれば、楓川は江戸から明治時代にかけ、日本橋川から江戸市中に生活物資を運ぶ重要な水路だったとある。NHKのテレビ番組「ブラタモリ」では、東京の変わり様をあれこれ紹介しているとあって、元は、明大地理学科に籍を置いた身、地理・旅行好きもあって興味津々でしっかりと見、録画して繰り返し見ている。ただ、タモリさんほど徹底していなくて、興味があちらこちらと移ってしまうのが難点・・。5万分の1、2万5千分の1の地図が1枚あれば、何時間で遊んでいられるのだから、街に出れば、覗くところはいくらでもある。

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◆さて、日経平均は内需関連買いがふくらみ8週連続陽線!超低金利政策による過剰流動性を背景に、世界同時株高が続いている。直近ではイタリア、スペイン、フランスの国債利回りは低下。ポルトガルの国債も堅調・・などとの報道が続く。米国の景気指標は予想も良い水準での着地が続いている。日本もまた、昨年1〜3月期比で景気指標は好転するのは、1年前の東日本大震災被害規模から当然であり、4〜6月期、7〜9月期も同様とみてよさそうだ。比較する期が震災による落ち込みがあったし、10〜12月期は昨年のタイ洪水に伴う落ち込み期との比較だから、悪いはずがない・・。実質ではなく、比較というまぼろし相手の数値でも、「好転」は好転だ。

◆この日ようやく、当欄で注目してきた内需関連に陽があたった。大塚HD(4578)は5日続伸(ここ9日間では8勝1敗)し、前日に上場来初めて2300円台に乗せた株価をちょっぴり押し上げ2312円の上場来高値を付け、2200円台の関門を突破したことは後にもいい結果を誘導すると見ている。もちろん、利益確定売りが出よう。ただ、統合失調症でトップという強みを持つ医薬品大手とし見直す相場はこれからが本番?と期待している。■電鉄株は内需株人気に大幅高した。東急(9005)は20円高の410円と変わらずを挟み6連騰。09年10月以来ほぼ2年4カ月ぶり高値をつけた。東日本大震災後に落ち込んでいた鉄道収入は11年10−12月期に輸送人員とともに前年同期比プラスに転じた。不動産事業やホテル、リテール事業も改善しており、4月26日には東急文化会館跡地に新しいランドマーク「渋谷ヒカリエ」が開業する。■マクドナルド(2702)は2140円高値引けで、昨年12月高値にあと2円と迫った。08年高値2170円突破から、04〜05年高値圏2400円水準が次のポイントとなる。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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