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2006/11/17

◆日経平均は「朝高の引け安」を3日続け、週足を3週連続で陰線とした。値下がり幅は72円だが、値下がり銘柄数は3日連続で1000を超えた。TOPIX業種別指数では値上がり業種10に対し、値下がりは23で倍以上と日経平均以上にきょうの相場の冷え込みを知らせる。そして、それは業種別に明暗が鮮明化していることだ。この日、NYダウは5日続伸したが、NY原油先物、NY金先物、LME(ロンドン金属取引所)非鉄、シカゴ穀物・・など国際商品指数が下落し、株式市場でも資源関連株が急落した。

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◆さて、日経平均は今週、6月安値以降、4度目の52週攻防戦に入った。これまでは52週線割れは長くは続かず2〜4週間以内に上方カイ離を回復している。10月の月足が「11月の相場は苦戦する」を示唆しており、結果は、その通りとなっている。ただ、■前号紹介のRCI(順位相関指数)でみると、日足では、25日RCIが−81.9%とさらに下降、「売られすぎ」水準にあることを示唆した。また、30日RCIは−67.8%と「売られすぎ」水準が迫っていることを告げている。ちなみに5〜6月の調整期(今秋の相場の基点)のは25日RCIが5月22日から6月22日まで1カ月間−80%超、5月18日から6月26日まで1カ月以上−80%超を記録した。そして、25RCIが30日RCIを下回り「売り準備」を示唆した後、日経平均は11月に入りつるべ落としで下げてきた。■これを「移動平均線」でみると、迷走気味の75日線が11月13日に200日線を上抜くが、日々線を上抜きサポートしているように見える。また「一目均衡表」では8月16日以降、日足ベースで「雲」と呼ばれる抵抗帯の上限を上回ってきたが、きのう「雲」の中に戻っている。ただ、このあたりの数字を厳密に考えすぎずアバウトで考えたい。日足ベースでは、「ここからあまりびくびくしないで、買い場探しをし始めてよい」と発信している。総合判断は、週足や月足までチェックするほかいくつかの組み合わせが必要だが、日足ベースのRCIだけで実際に個別の銘柄を売り買いしても、慣れてしまえばそう間違った結果にならないはずだ。

◆本欄注目株で同業他社の業績悪化に腰を折られた日水(1332)だが、ひとり先行した海外M&Aが今奏功し始め、収益を押し上げたことが評価されたもの。14日の安値から一気に600円台を回復した。52週線に下支えされたもので今回の下げは終ったと評価、強気したい。●山九(9065)は依然割安感がある、52移動平均線も下支えし続けている。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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