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2005/07/07

◆平均株価の1日上下幅はわずか35.30円だが、NY株の大幅下落に対して下げ幅は小さく、打たれ強いとも言える展開だ。物色の中心は好悪材料が鮮明な銘柄。値動きのいいものに向かう目先資金が主役の相場だから当然ではあるが・・。東証1部値上がり率4位は一時ストップとなった京成(9009)で9%弱の上昇。皮肉にも本欄が推奨ギブアップしたプリヴェ再生(6720・2)が5%超の大株主として新たに登場したことが引き続き手掛かり材料視されている。京成は「東京ディズニーランド」を経営するOLC(4661)の2割弱の大株主ということが狙い目だという。OLCも3%超の大幅高となった。また、昨年度納税額日本一氏が在籍するT投資顧問が株式を保有しているとして極東貿易(8093)が9.6%上昇で3位(M&A関連あるいは需給好転期待)。一方、NECエレク(6723)は業績の大幅下方修正を発表したことでストップ安。アナリストの投資判断の上げ下げにも従来以上に敏感に反応するのは、相場の不透明感が強まっている結果であろう。また、本欄推奨の日バルカー(7995)はきのうアスベスト(石綿)疾病発病に伴う死者が20人いたと発表。小幅ながら6月30日の年初来高値から5日続落。同様にアスベスト被害が判明した曙ブレーキ(7238)は年初来高値を更新したものの、結局、15連騰はならず・・。以下、個別の上げ下げをいい始めればきりがない。本欄があきらめたプリヴェ再生は6月30日から突然の大商いで急伸中。引き続き上げ下げを繰り返しつつ下値を切り上げる格好である。同社は丸山製作(6316)や東日グループ(8291)などを手掛けているとされるK氏グループ介入説があり、材料・思惑銘柄として推奨したものだが、弾き飛ばされた。が、IBダイワ(3587・ジャス)とともに思惑相場の魔力を知るには格好の銘柄ではある。

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◆一方、全般の流れの中で上げ下げをしつつも上昇基調を崩さない銘柄もある。投資の醍醐味はこちらにあるが、世界トップクラスの材料を有し、業績拡大基調が続くことが基本。需給動向や市場人気は補助的材料となる。引き続き注目は、光関連で世界的存在の浜松ホト(6965)。今9月期増額余地あり、まず、本格上昇前のもたつき場面で打診買いしたい。◎後発医薬品国内トップの東邦薬品(4553)は今3月期減益見通しだが、事情知れば増額含みと来期増益が見て取れる。長期線に沿って上昇気流に乗りたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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