バックナンバー

2011/12/02

◆「糸瓜ぶらり夕顔だらり秋の風」、「病間に糸瓜の句など作りける」(子規・「仰臥漫録」)

PR : 誰よりも早く!業界初の「分足テクニカル・スクリーニング」。


◆我が郷土に正岡子規がいなかったなら、愛媛の風景は随分と寂しいものとなったろう。子規から高浜虚子、河東碧梧桐・・と続いた俳句世界は松山に無く、夏目漱石の小説「坊ちゃん」の誕生も無く、種田山頭火が松山に来ることもなかった。現在、毎年夏に松山市で開催されている「俳句甲子園」もなく、高校野球もまた何度も優勝旗を持ち帰り、夏の甲子園大会では勝率トップを今も持続していること・・はなかったろう。

◆4日からNHKで司馬遼太郎原作の「坂の上の雲」第3部が放送される。原作は第1部が放送された2009年に一気に読んだきりだ。印象に残っているのは、戦闘場面よりも、バルチック艦隊が大西洋、インド洋・・と極東に向けて航海している船中での長く退屈かつな日常を描いている場面や船の燃料である石炭の搬入を拒否される屈辱なあしらいを受ける場面、そして、やっとの思いで日本海にたどりついた挙句に、戦いで敗れ去ったシーンだ。もちろん、秋山好古騎兵隊長がロシアの大地を駆けていくシーンや途方も無く広がった戦線でいかに戦うかとか、二○三高地を巡る無残な戦いぶりも記憶に残っている・・。実は、筆者はテレビではまだ、秋山兄弟と子規が東京にいる第1部の途中までしか見ていない!明日あさっての放送開始前まで一気に残り全部を見た後に、第3部を見ようと計画していたのだ。そのほうが、感動が深いはずと思ってきたからだ。

◆さて、マーケット!30日の世界6中央銀行による欧州債務危機への取組み発表で欧米株が暴騰したのに続き、1日はアジア株も急騰し世界同時株暴騰となった。きょうの日経平均は続伸し、インドなども続伸したが、中国、台湾、韓国株は反落とアジアはまちまち。ブルームバーグによれば、2日、ドイツのメルケル首相はドイツ議会で、欧州の債務危機解決をマラソンに例え、「ユーロ共同債の導入、中央銀行の行動で一挙に解決する」という考えを否定、「財政統合なしには、ユーロ共同債は論外」だとし、経済統合の強化と財政規則の遵守厳密化という長期的な取組を推進するとの考えを示したという(もっとも、2日午前の欧州各国株式相場は2%前後の反発展開となっているが・・)。

◆欧州債務問題は8日のECB理事会とEU首脳会議(〜9日)がひとつのヤマとなる。そこで、ドイツ、フランスがどう動くかが鍵となる。上記の姿勢を続けるようでは、市場は厳しい結果となるが・・。となれば、思惑株?既報の、日成ビルド(1916)が切り返し、一時191円と16日の戻り高値197円に迫った。1部市場出来高上位30銘柄の大半が500円未満の低位株が占めており、同社株も信用需給好転の震災復興関連銘柄として、目先資金などが物色しているもよう。株価は、3月11日の東日本大震災直後に急騰劇を演じほぼ5年ぶり高値280円を付けた。その後、じり安展開となり、9〜10月に100円割れをみた後、再度人気化、ここに至ったもの。相場全体に方向感が出てくるまではなお、信用需給を横目に思惑人気が続く可能性がありそうだ。あくまでお好み馬券1枚を買って遊ぶこと。余分な買いは無用。●マクドナルド(2702)は9月14日から2カ月半かかってやっと2099円は99円上げたところだ。来週発表の11月度既存店売上高を号砲に溜め込んできたエネルギーが爆発する!?

PR : 誰よりも早く!業界初の「分足テクニカル・スクリーニング」。


魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

愛用のチャートソフトはSTOCK BOARD

リアルタイムチャート

スクリーニング
STOCK BOARD
2週間お試し受付中!
メールマガジン

アナリストレポート「魁」など有力銘柄情報を配信〜トレーダーナビ

   

メルマガバックナンバー

powered by まぐまぐトップページへ