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2007/08/23

◆日銀はこの日政策決定会合で利上げを見送った。「日本の利上げ、世界が必要としている」とはあの17日にオーストラリア準備銀行相殺の議会証言で示した認識。「円借りトレード」は日本の金利が低水準にあるゆがんだ状況がうんだもの。世界の金融市場が日本の金利正常化を必要としているとの考え方だ。日銀総裁が利上げを急いだ主因でもある。しかし、世界の中央銀行が資金を潤沢に供給することにより金融・資本市場の「信用収縮懸念」の解消に努めようとする現在の厳しい状況の中では、日銀は利上げを見送らざるを得なかった。23日の日本、アジア・太平洋地域の株式市場は前日の米株堅調、穀物、非鉄・貴金属など国際商品市況堅調を背景に上値を追った。開場16市場の星取表は13勝3敗(下げたのはインド、パキスタン、ベトナム)となり、中でもTOPIXが3.04%の上昇で2%台の日経平均や香港・ハンセン、台湾・加権指数、韓国総合株価などを抑え、トップとなった。■日経平均は鮮やかな底打ち信号は点灯しなかったが、今週4日間のしっかりの展開。この日の大引けは、17日朝の寄り付き値及びその前16日寄り値を上抜いた。これによりひとまず、目先底入れ感が強まった。

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◆17日、<日経平均、全銘柄べースのPERとも16倍台の世界水準並み低さとなった。騰落レシオは50%台と底値圏示唆の60%台を割り込む。RCIのマイナス95.6%は、売られすぎ水準を示唆するマイナス80%台を大きく割り込んだ。200日移動平均線とのかい離率はマイナス11.7%と大きく広がり、円借りトレードの巻き戻しに1ドル=111円台に円高が進行>と「悲観の数字」が並んだ。

◆ただ、17日が大底だとしても、ここから1カ月前後で二番底形成確認が必要だが・・さてどうか。当面は戻りを試す動きとなるが、テクニカルな上値ネックラインは8月上旬にかけ下値抵抗をみせた1万7000円台前後(1万6600円台から1万7200円台)というおおまかな水準を想定すればよいか。

◆テクニカル面から、ここで注目したいのは75日あるいは200日移動平均線に沿って下値を切り上げている業績堅調、増額修正銘柄。●長期注目株の島津製(7701)は200日線沿いの上昇基調にあり、●前号登場の津田駒(6217)は75日線が下支えしている。中国・アジアで自動織機の好調を背景に先に通期業績予想を増額額修正した。●富士通ゼネ(6755)も75日線もしくは13週移動平均線に下支えられ、昨秋以降続いている400円を中心としたモミ合い上放れの構えとなってきた。こちらも先に通期増額修正済み。●筆者年間注目株の東芝プラシス(1983)も増額修正+75日線下支え組であり、●団塊世代の定年後消費関連株として注目の交換レンズ専業タムロン(7740)もまたデジタル一眼レフ市場の拡大を背景に増額修正した75日線下支え組。

◆そして、本欄が力を入れている加圧水型原発向けバルブトップのトウアバルブ(6466・東2)は、3、5、6、8月の安値時に75日線に支えられた。今07年9月期連結業績予想は10日に増額修正済みだ。20日には、タワー投資顧問が財務省に提出した大量保有報告書で保有株比率が前回の7.61%から5.4%、1446株に減少したことが判明した。益出しの売りだが、大手証券が買ったと筆者は勝手に推測している。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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